新型ランドローバー・ディフェンダー フロントの偽装、軽く 最新情報まとめ
公開 : 2019.05.13 16:35 更新 : 2019.05.14 12:43
ホイールベースが異なる複数のモデルを用意
最初に公開された “公式スパイショット” では、5ドアの「110」モデルが写っていた。続いて昨年には、ショートホイールベースの「90」がカモフラージュ姿でテストしている写真も見ることができた。さらにホイールベースが長い「130」の存在も噂されている。
プロトタイプの写真を見ると、車体後部にスペアタイヤを装着していることがわかる。これが市販モデルにも採用されるかどうかは不明だが、オフロードに特化したクルマの特性や、過去のモデルとの関連性を考えれば、そうなる可能性も高いだろう。
「これらの車両を、われわれは試験生産車と呼んでいます。公道でのテストはこれから増えるでしょう」と、ジャガー・ランドローバーのマーケティング部長を務めるフレックス・ブライティガムは語っていた。「既に4台が完成しています。現在ラインは稼働しているので、テスト車の数は急速に増えるでしょう」
「ご想像される通り、もうすぐ新型ディフェンダーは、スウェーデン・アリエプローグの寒冷地からアメリカ・デスバレーにおける超高温下まで、通常のテストを一通り受けることになります。一歩ずつ発売に近づくことで、当然ながらわれわれも興奮しています。ブランドの象徴が、それも1車種だけではなく、モデル・ファミリーとして復活するのですから」
単なる旧型の焼き直しではない
「われわれのブランドで最も重要なのは情熱です。ディフェンダーはその情熱を駆り立てる象徴です。他と同じことをするプレミアム・ブランドを、世界は求めていません。象徴的モデルによって他のブランドと差別化されるのです。ランドローバーはその伝統に根ざしており、それによって市場で他ブランドとの違いが際立っているのです」
ブライティガムによれば、先代ディフェンダーが2016年に生産終了してから復活まで時間が経ったことは、新型にとって良かったと彼は感じているという。その間に、ガソリンやディーゼルだけでなく電動パワートレインを採用できる可能性も生じたからだ。
「旧型を作り直すだけであれば、もっと早くできたでしょう。しかし、われわれが目指したものは、アイコンがアイコンとしてあり続けることでした。それには過去を見るばかりではなく、前へ進まなければなりません。新型ディフェンダーは、再び革命を起こすクルマになるでしょう。その成果が、われわれの優位性を築くことになります」
「わたしが約束できることは、新型ディフェンダーは過去を真似ることなく、お客様が期待されているとおりのクルマになるということです。現代世界のために開発されたクルマだから革命を起こすことができるのであり、それこそが過去のモデルからの継承でもあるのです」