ホンダ 協議の末、英スウィンドン工場の閉鎖を決定

公開 : 2019.05.15 17:10

英国生産 メリット減少

ホンダの電動化に対する取り組みは、ライバルと比べると遅かった。昨年にはCR-Vハイブリッドを発売したが、完全な電気自動車はまだ販売していない。だが、今年中にはホンダeと呼ばれるレトロなスタイルの電気自動車を欧州で販売開始する予定だ。

ホンダの意図は、生産能力を母国である日本に集中させることだ。日本なら、「大量販売」が見込める市場の1つである中国への輸出もかなり容易になる。

日本政府と欧州連合の間で最近交わされた協定も、もう1つの要因だろう。EUに加盟する27地域では、日本で生産された自動車に課さられる関税を今年から引き下げ、8年目には撤廃することに決まった。そうなると、欧州市場に向けて英国を生産拠点とする経済的メリットは減少する。

ドナルド・トランプ大統領の欧州製自動車に輸入関税を発動するという脅しも要因の1つだろう。なぜなら、米国はシビックの主要市場の1つだからだ。

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