フォルクスワーゲンTクロス1.0 95ps仕様に試乗 ファッションだけではない実力派
公開 : 2019.05.17 10:10 更新 : 2019.05.20 17:20
フォルクスワーゲンに新しいクロスオーバーが加わりました。中グレードの95psエンジンでも、上品で不満のない走りを披露してくれる、完成度の高い時流にあったおすすめモデルの登場といえそうです。
もくじ
どんなクルマ?
ー VW製クロスオーバーの末っ子
どんな感じ?
ー 95ps仕様でも走りは必要十分
ー コンパクトでも想像以上に広い車内
ー 少し高めでも納得できる完成度
「買い」か?
ー コンパクト・クロスオーバーの有力候補
スペック
ー フォルクスワーゲンTクロス1.0 TSI 95 SEのスペック
どんなクルマ?
VW製クロスオーバーの末っ子
フォルクスワーゲンは自社のモデルラインナップを増やす方法として、時流に沿った、シンプルな手法を選んだようだ。今年から新しくファミリーに加わったクルマは、Tクロス。市場の嗜好をうまく掴んでいるとは思う。
搭載されるエンジンは2種類となる予定だが、現在のところ英国での択肢はひとつのみ。フォルクスワーゲン・グループの3気筒1.0ℓターボガソリンユニットとなる。最高出力は2段階が設定され、トランスミッションは3種類から選べる。
前回、スペインはマヨルカ島で試乗したのは、同じユニットでも2段階の中では高出力の方となる、114ps仕様に6速マニュアルという組み合わせだった。今回試乗するのは、5速マニュアルに95psという組み合わせで、価格も安く、出力もローエンド。ちなみに、7速ツインクラッチATという選択肢も用意されている。
もしディーゼルエンジンがお望みなら、すでに他の地域では販売が開始されている、95psの1.6TDIが今年末に英国にも追加される予定。ただし、フォルクスワーゲンの市場調査によると、コンパクト・クロスオーバーの購入層でディーゼルエンジンを選択するのは5%程度と見込んでいるという。
フォルクスワーゲンのSUVには、ティグアンよりひと回り小さなTロックというクルマもある。Tクロスにとっては兄的な存在で、例えば150psの1.5TSIを搭載したり、価格的な面でも兄の縄張りを脅かすような計画がないことはいわずもがな。今回は英国の道で、その完成度を確認してみたい。