アストン マーティン ボンドカー仕様DB5 オイルスプレー、煙幕発生装置も
公開 : 2019.05.17 06:10
価格は約4.6億円
コーボウルドは、このプロジェクトに協力を求められたとき、「1秒半ほど」考えたという。だが、これらの装備を本物らしく、また同時に繰り返し使えるように作ることが、実に難しい挑戦であるかということを認めた。
「例えば、映画の撮影でオイル噴射装置を用意する場合、数秒間に50ℓほどのオイルを噴射できる装置を、ボンネットの中に装備しておけばよいのです。しかし、今回の場合はもっと狭いスペースに収め、しかも何度も作動するように作らなければなりません」
しかもこのクルマは、安全性にも配慮する必要がある。ゴールドフィンガー仕様のDB5は公道走行不可のクルマとして販売されるが、スピアーズはアストン マーティンが人に危険をおよぼす可能性があるクルマを売るわけにはいかないと言う。「すべてが安全な範囲内で作動するようにしなければなりません」と彼は語っている。
コーボウルドは1977年公開の「007 私を愛したスパイ」以来、「007 オクトパシー」を除くすべての007映画を手掛けている。そして2020年公開予定の次回作「ボンド25(仮題)」にも関わっていることを認めた。
税込み330万ポンド(約4.6億円)という価格で25台のゴールドフィンガー仕様DB5が発売されると決まったことを考えると、アストン マーティンと007の長い関係はこれからも続くに違いない。