ルノー・ツインランがモナコGPでデビュー
公開 : 2013.05.24 21:09 更新 : 2017.06.01 01:53
モータースポーツにインスピレーションを受けたルノー・ツインラン・コンセプトがモナコ・グランプリの会場でデビューを果たした。
この2シーター・モデルは4月に明らかにされたEVモデル、ツインZの姉妹モデルにあたるコンセプト・モデルだ。とはいうものの、そのコンセプトはまったく異なる。ツインZが将来のシティカーを表現したものに対し、ツインランは古典的なルノーのモータースポーツ・モデル、例えばルノー5ターボやクリオV6からインスピレーションを受けたものなのだ。
エンジンはメガーヌ・トロフィー・レーサーから移植された3.5ℓのV6で、ミドシップ・マウント・リア・ホイール・ドライブというレイアウトをとる。エンジンは縦方向にマウントされ、3498ccの排気量から316bhp/6800rpm、38.7kg-m/4850prmのパワー、トルクを持つ。SADEV6速シーケンシャル・ギアボックスとリミテッド・スリップ・デフを装備し、トップ・スピードは250km/h、0-100kmh/hは4.5秒というタイムを発揮するという。なお、そのボディはグラスファイバー製で、チューブラー・シャシーが組み合わされたその車重は950kgと1トンを切る。
内部はスパルコのスポーツ・シートとハーネスを持ち、ドアパネルとダッシュボードはブラックとレッドのアルカンタラで覆われる。また、シーケンシャルのギアスティクとハンドブレーキ・レバーは、ステアリング・ホイール近くに配される。5.5インチの液晶は、スピード、回転数、ギア・ポジションのほか、残燃料やクラッチとオイル・プレッシャーなどを表示することが可能だ。
ルノーのCOO、カルロス・タバレスは金曜日にモナコのグランプリ・コースをツインランで周回し、その横を伝説のラリー・ドライバー、ジャン・ラニョッティがルノー・マキシ5ターボで並走をした。ちなみに、ラニョッティは、このツインランのシャシー・チューニングにも参加している。
このツインランは、来年後半にデビューする次世代のトゥインゴのベースとなるデザインではあるが、新しいトゥインゴが5ドアなのに対し、このツインランは3ドアだ。