遅いクルマの楽しみ方 スーパーカーでなくても楽しめる?

公開 : 2019.05.22 19:10

遅いクルマでも楽しめるのか

スーパーカーにでも乗っているかのような調子でストーリーを始めてみたが、これはわたしが数十年前にクルマに興味を持つきっかけとなった記事の筆者の真似をしただけだ。

わざわざ早起きして0.9ℓのダチア・サンデロに乗り、ウェールズでもっとも走りがいのある道にやってきたのだ。背が低く高額なエキゾチックカーではなく、英国で新車最安値のサンデロでも楽しめるのだろうか。ワールドクラスの道路と交通量の少ない自由さは何に乗っていても変わらず味わえるのか。

以前、別の記事においてクロプリーが4台の安価な英国車を使い、そう大きく違わないテストを行った。それは30年以上も前のことだが、強風の中リライアント・ロビンでセバーン橋を渡る役をくじ引きで決めていたのを今でも覚えている。

今回用意されたサンデロは最安価グレードではないが、この中級クラスのTCeエッセンシャルでもその価格は8800ポンド(123万円)にすぎない。これでもBluetooth、DABラジオ、電動ウインドウ、リモコン付きキー、USBポート、エアコンなどが備わるのだ。

静粛性や快適性もまずまずで、小さなエンジンも活発に回ってくれる。安かろう悪かろうといった感じはなく、大抵の用途では十分な実力を持ち、価格を考えればほぼ完ぺきといっていい。

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