初試乗 トヨタ・カムリ2.5ハイブリッド 英国で評価 スポーツモード搭載
公開 : 2019.05.20 11:50 更新 : 2021.01.28 17:43
安全運転支援システムなど標準装備も充実
ダッシュボード中央とインスツルメントパネル内に配された7インチモニターは鮮明で見やすい。インスツルメント・パネル内のタコメーターは、ハイブリッド表示に対応した「ハイブリッドシステムインジケーター」ものになっている。アクセルを深く踏み込まない限り、針は9時から12時の位置のエコモードをキープできる。
右足に力を込めていくと、針は12時の位置を過ぎ、ガソリンを積極的に燃やすパワー領域へと回転していく。一方でアクセルを緩めたりブレーキをかけると、針は反時計回りに戻って7時から9時の間を指し、チャージモードとなる。なかなか面白い仕掛けで、トヨタのハイブリッド・システムがどのように稼働しているのかわかりやすい。また、運転スタイルも、意識して選択することができると感じた。
インフォテインメント・システムのモニターに映し出されるグラフィックは、やや貧弱。流石に古臭い、とまではいえないものの、新しいとは感じられない。モニターの周囲には物理的なスイッチ類がレイアウトされているが、高級感という点ではいまひとつ。さらにアップル・カープレイやアンドロイド・オートにも対応していない。
だが、それ以外は必要と感じるであろうものはほぼ揃っている。ナビゲーションをはじめブルートゥースによるスマートフォン接続、USBポートだけでなく、ワイヤレス充電パッドや、基本的な音声認識機能まで付いている。
またミリ波レーダーと単眼カメラを装備し、安全運転支援システムも豊富。歩行者を検知できる衝突被害軽減システムに、車線逸脱警報、道路標識認識機能にブラインド・スポットモニターなどが、運転をサポートする。テストドライブ中、時々高音の警告音がなるから何かと思ったら、速度違反取締のカメラの存在を教えてくれるものだった。