大胆にカット 改造費は1349万円 屋根なしレンジローバーに試乗
公開 : 2019.05.22 07:10 更新 : 2019.05.22 08:25
キャプチャ画像とミニカーを参考に
今回登場していただいたトップレスのレンジローバーは、2017年に制作された、オクトパシーに登場するクルマのレプリカ。手がけたのはロンドンの北、ピーターバラに拠点を置く専門店のビショップス4×4だ。英国の自動車販売店、スタージェス・モーター・グループの会長で、初期のレンジローバーのエンスジャストでもあるクリス・スタージェスが注文した。
コンバージョンのベース車両として、ビショップはかなり低走行の1982年式AAシリーズの2ドアを選んだ。フランス市場向けのクルマだったから、左ハンドル車だった。「エクステリアの状態は良くありませんでした。でも一般的なフロアのサビはなく、具合のいいギアボックスが付いていました」
つまりオーバードライブの備わらない4速マニュアルで、キャブレター式の3.5ℓ V8エンジンを搭載しており、オクトパシーに登場するレンジローバーとメカニズム的にはかなり近い。「参考にできたのは、映画からキャプチャした静止画くらいです。ほとんど資料がなかったので、英国のモデルカー・メーカー、コーギーのミニカーも集めて、どんな見た目だったのか参考にしたほどです」 と話すビショップ。
フロントにアニマルバーが備わっていない点が、映画のオリジナルと異なる部分。スタージェスは、近年の道路環境では、歩行者との衝突時に重篤な怪我を招く恐れがあるアニマルバーは、不適切だと考えたそうだ。リアには快適なベンチシートが備わり、肘をぶつけそうな部分は丸く加工してある。