メルセデス・ベンツGLB プロトタイプ初試乗 「ベイビーG」の実力は
公開 : 2019.05.21 10:10
力強く、剛性も高い
われわれは2月下旬にスウェーデン北部の過酷なコースで試乗を行なった。氷点下の気温に加え、大量の積雪の中でテストが行われているのだ。
このクルマはシルが低く、ドア開口部も大きいおかげで乗降性は良好だ。インテリアの大部分はカバーがかけられているが、そのデザインは新型Aクラスとおおむね共通だ。前席のサポート性は高く、着座位置の高さゆえ視界も良好だ。
リアシートのレッグルームも広く、前後に140mmの可動幅を持ち、40/20/40の分割可倒式だ。側面ガラスはほぼ垂直で、ルーフラインも傾斜がないためヘッドルームはクラス最高レベルだ。英国ではオプションで用意される3列目シートは大人にはやや狭いが、不要時には収納可能だ。
走り出してみると、エンジンは力強く扱いやすい。機械的洗練性はGLBの特徴のひとつであり、より上級モデルともそう大きな差はない。ボディ剛性は高く、Aクラスと同等の強度を持つという。
4マティックのグレードを選択すれば、標準で8速DCTとマルチプレート・クラッチ式4WDシステムがエンジンパワーを伝達する。3つのドライブモードにより、前後駆動配分を調節することが可能だ。