メルセデス・ベンツGLB プロトタイプ初試乗 「ベイビーG」の実力は
公開 : 2019.05.21 10:10
オフロード性能は限定的
GLBは氷結路でも十分なトラクションを持つ。MFAプラットフォーム採用車では最も車高が高いが、それでも重心はこのクラスとしてかなり低く抑えられているとのことだ。
印象的であったのは、その穏やかな乗り心地だ。他のコンパクト・メルセデスよりもホイールベースが長く取られていることから、その走りは非常に穏やかだ。フロントにマクファーソン・ストラット、リアにマルチリンク式という組み合わせの足回りによる段差のいなし方も見事だ。
ただし、車高がそれほど高くないためオフロード性能については限定的だ。これについてエックは「オフロードを重視してさらに最低地上高を高めることも可能でしたが、お客様はそれを求めていないでしょう。このクラスではオンロードでの走りの方が重要なのです」と説明した。
エックはコンセプトで示されたようなオフロード・パッケージの設定について否定はしなかった。しかし、発売時点での用意はないとのことだ。車高調整機能や低速ギアなどのような真のオフロード向け機能がないという点で、ベイビーGとは言い難い。しかし、今回試乗した限りでは、コンパクトSUVとしては非常に競争力の高いクルマと言えそうだ。