英の新車販売、落ち込むワケ EU離脱とディーゼル不安 半数が購入延期
公開 : 2019.05.21 10:40
EU離脱はブランド選びにも影響
EU離脱は、ひとびとのブランド選びにも影響を与えているようだ。5分の1のひとがEU離脱の結果、特定のブランドのクルマを購入したい/または購入したくないと考えていることがわかった。
BMWやVW、アウディなどのドイツ・ブランドと、ルノー、プジョー、シトロエンといったフランス・ブランドは、購入検討の対象となる可能性が最も下がっている。
逆に最も多くのひとが購入したいと答えたのがフォードとトヨタだ。日産はやや下がっているが、これにはおそらくサンダーランド工場でエクストレイルの生産をやめたことが影響しているのだろう。
シンプソン・カーペンターでマネージング・ディレクターを務めるトム・シンプソンは次のように語っている。「新車販売は明らかに、ひとびとの不安を払拭できていない行政の失敗による打撃を受けています。特に、EU離脱の交渉が片付いた後も、ディーゼル車を購入することの将来に対する懸念はなくならないでしょう」
「不確実性が解消しない限り、新車市場は復調しないと思われます。この様な状況において、自動車メーカーが英国への投資を見送ったとしても、それを批判することは難しい」
グラフ
新車の購入を遅らせた理由
経済的懸念(合計):39%
EU離脱の影響:25%
景気の状況/不景気:21%
職の安定性:11%
パワートレインに関する懸念(合計):27%
どのエンジンを購入したらよいのかわからない:16%
ディーゼルの将来に対する懸念:16%
車両価格が高すぎる:31%
お金がないだけ:30%
他のことにお金を使う必要があるため:25%
欲しいクルマが見つからない:18%