M・ベンツの新技術満載 ドライバーに光を照射/車載小型ロボット/GLEガソリンHV
公開 : 2019.05.22 06:40
自走式ロボット搭載
さらに車両の外側では、グリルやリアウインドウ、ルーフに様々なメッセージや記号を表示できるデジタルサーフェイスを装備する。
これらは自動運転に対する周囲の不信感を減らす目的があり、クルマが曲がる方向を示したり、道路に危険があると周囲のドライバーや歩行者に注意を促すことができる。走行中に限らず、駐車中でも作動するという。
「デジタル・ライト」テクノロジーを使ったヘッドライトは、200万以上ものピクセルによる高精細な光源を制御することで対向車や前走車の眩しさを防ぐ。来年発表される新型Sクラスに搭載される予定だ。
将来に向けてメルセデスが試験中の安全技術には、小さなロボットまである。
路上に事故や故障車があると、イメージ画像のように車両後部から自動的に飛び出して、後続車に危険を知らせる自走式の三角表示板だ。同時にルーフ上にも三角表示板が展開するという。
「プリセーフ・インパルス」は衝突の可能性から乗員を守る新しい安全機能だ。渋滞の最後尾についた時、後ろから追突される危険を察知すると、自動的に車両を前へ加速させ、事故による被害を軽減させる。そのために、あらかじめ前方に十分な空間を確保しておくこともできる。
このプロジェクトは、50年以上にわたる事故の調査に基づいて開発されているものだ。過去の実験車両でテストされていた安全機能は、その多くが現在の市販モデルに採用されている。例えば、リア・シートベルト・エアバッグや、アクティブ・ハイビーム・アシスタントも、最初はESF 2009に搭載してテストされていた。