FIRE AND SILK in メルセデス・ベンツ豊橋VPC 100台以上の500E/E500が集合

2019.5.19

M・ベンツ500E/E500が100台以上もメルセデス・ベンツ豊橋VPCに集合! オーナー達のコミュニティ「FIRE AND SILK」のオフ会が開催。壮観な光景が広がりました。写真47枚。

text & photo:Kentaro Nakagomi(中込健太郎)

写真47枚 在庫パーツの頒布会も

すなわちクルマの歴史。そういっても過言ではないメルセデス・ベンツの歴史の中で忘れることのできないモデル。W124はそんなモデルではないだろうか。その中でもメルセデス・ベンツ愛好家のみならず、多くのクルマ好きが今も語り継ぐ名車が500E/E500だろう。

そんな特別なメルセデス・ベンツを今もこよなく愛する人たちのコミュニティ「FIRE AND SILK」のオフ会が、愛知県のメルセデス・ベンツ豊橋VPCで開催された。当日は天候にも恵まれ、早朝より全国から500E/E500が続々と集合した。その様子をレポートする。

豊橋港は、輸入車の陸揚げで日本一の扱い量を誇る。今や輸入車の陸揚げは豊橋市の主要産業のひとつと言っても過言ではない。船で運ばれてきたメルセデス・ベンツも、この地で日本の土を踏み、国内向けの保安適合作業や、最終的な品質チェックなどを行って全国200を超える正規販売店に届けられることになっている。そんなVPCは品質管理やセキュリティの観点で、通常むやみに関係者以外の立ち入りができる場所ではないのだ。

しかし今回、FIRE AND SILKの20周年の節目を記念する集いを、日本のメルセデスの玄関口であるこの地で開催したいというメンバーの強い思いがメルセデス・ベンツ日本へ幾度にも渡る働きかけという形で届き、今回特別なかたちで開催されるに至った。

現在ではハイパフォーマンス・モデルはAMGのラインナップに集約されているものの、500E/E500は高性能サルーンのラインナップをメルセデス・ベンツ自身で持っていた時代のモデル。今との状況の違いも大変特筆に値すると言える。そんなメルセデス・ベンツにとっても今と違うものの、確実に現代のハイパフォーマンス・モデルに通じる原点のようなものが宿るクルマとして、最大限の敬意を払った格好だ。

そしてFIRE AND SILK 20周年に合わせるように、くしくもここ豊橋VPCでのハンドオーバー・セレモニー(納車式)が200組目を数えることとなり、参加者一同、新たにメルセデス・ファミリーの仲間入りをするオーナーの新たな門出を一緒に祝うこともプログラムに組み込まれていた。豊橋VPCでの納車式は2014年にスタートし、年間40〜50組が上陸したての愛車をここで納車を受け、自宅までのドライブを楽しんでいるそうだ。

ずらりと並んだ500E/E500を囲んで、久しぶりの再会を祝うというオーナーズ・ミーティングでの光景は今回も健在。しかし、メルセデス・ベンツにとっても、こんなにこの貴重なモデルが一堂に会すことはないということで、ちょうどイタリアで開催中のミッレ・ミリアでメルセデス・ベンツのコーディネーターを務め、普段はメルセデス・ベンツ・ミュージアムでオールド・メルセデスをリフレッシュして販売する「ALL TIME STARS」を取りまとめているパトリック・ゴットウィック氏も急遽駆け付けた。「ALL TIME STARS」プログラムのことや、これからこんなクルマにも注目してほしい、というプロならではの視点でのトークショーが繰り広げられ、参加者は興味深そうに聞き入っていた。

最後にクルマと当日参加したメンバーたちとで記念撮影を行った。クルマが人の輪を広げ、仲間同士で情報交換しながら助け合って維持することが必要なクルマになってきた500E/E500。オーナーたちにとって、忘れることのできない1日になったのではないだろうか。

47枚の写真でみる詳細レポートは、記事下の「すべての画像をみる」で公開中。

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