メルセデス・ベンツ、Eクラス・サイズの新型EV「EQE」市販化 2022年発売
公開 : 2019.05.24 11:20 更新 : 2021.04.27 07:07
2基のモーターによる四輪駆動
EQC、EQA、EQV、EQBは、それぞれGLC、Aクラス、Vクラス、そして間もなく発売されるGLBという、内燃エンジン搭載の既存モデルとプラットフォームを共有する。
しかし、EQSと同じくMEAを採用するEQEでは、前後に1基ずつ搭載する電気モーターがそれぞれ前輪と後輪を駆動する四輪駆動として最初から販売されるだろう。
同社の電気自動車戦略に詳しい情報提供者の話によると、メルセデスはさらに市場を拡げるため、モーターを1基だけ搭載した後輪駆動のEQEも検討しているという。しかし、その発売は2022年以降になるだろうとのことだ。
EQEの詳細なスペックに触れるのはまだ時期尚早だが、EQCの最高出力408ps、最大トルク78.0kg-mを上回ることは間違いないだろう。
パワートレイン以外の機能面については、エアサスペンション、四輪操舵、そしてメルセデスの新しい実験車両ESFで開発されている多くの先進安全機能が装備される見込みだ。レベル3の自動運転機能も含まれる。
開発に力を入れているバッテリーセル技術によって、EQEの航続距離は600km近くになることが期待できる。
EQEの生産はドイツに新設された第56工場で行われる予定だ。同じ場所でEQSも生産される。
また、メルセデスが中国の提携企業と共同で15億ユーロ(約1800億円)を投じて北京に建設している工場でも、EQEの生産は行われる見込みだ。これによって2022年から最大7万台の年産が可能になる。