新型ポルシェ911(992) 日本人ジャーナリストの評価 大谷達也編 海外試乗
公開 : 2019.05.28 10:10
新型ポルシェ911(992)を海外で試乗した日本人ジャーナリストのインプレッションです。今回は大谷達也が試乗。カレラSとカレラ4Sにバレンシアでトライしました。
もくじ
ー 「エバーグリーン」
ー ダイナミックに感じる理由
ー 実際に試乗してみると
ー ワインディングロードの印象
ー ポルシェ911(992)は「買い」か?
ー ポルシェ911(992)のスペック
「エバーグリーン」
丸目のヘッドライトから連なるフロントフェンダーの「峰」と、スポーツカーにしては珍しく垂直近くまで切り立ったフロントウインドウ。これに続くグリーンハウスもスポーツカーとしては大きめ。そしてリアウインドウからボディ後端までを一直線で結んだファストバック・スタイルがユニークなデザインを締めくくっている。
それは、誰が見てもひと目でポルシェ911とわかるスタイリングだが、タイプ992と呼ばれる新型はヘッドライトやホイールアーチなど丸いデザインはより真円に近づき、フロントフェンダーの峰に始まるウエストラインは極めて正確に描かれた直線が水平に伸びている。
そしてデザイン上の装飾が減り、よりシンプルなデザインに改められた。にもかかわらず実に魅力的で美しく思えるのは、全体のプロポーションが精緻なまでに煮詰められているからだろう。
タイプ992を目の当たりにして感じることが、もうひとつ。それは、スポーツカーらしい軽快感を保ちながら、より力強くダイナミックな佇まいを得ている点にある。