ウルスの最高速を超えたベントレー 「ベンテイガ・スピード」 大谷達也が英で試乗
公開 : 2019.05.29 21:00
ベントレー・ベンテイガ・スピードに大谷達也が試乗しました。場所はサーキット。標準のベンテイガとの変更点をまとめ、ベントレー・モード/スポーツ・モードを試します。
もくじ
ー アンダーステイトメント
ー 「Bモード」でサーキット試乗
ー スポーツ・モードに切り替えて
ー ベンテイガ・スピードは「買い」?
ー ベントレー・ベンテイガ・スピードのスペック
アンダーステイトメント
外観上の違いは前後のスポイラーとホイールのデザイン程度。あとはボディ・サイドに貼られた小さなバッジくらいで、スタンダードなベンテイガとの差は決して大きくない。
ただし、ベンテイガ・スピードの真価はエクステリアよりもその中身にある。
なにしろ最高速度は306km/hをマーク。ランボルギーニ・ウルスの305km/hを辛くも破って「世界最速SUV」の座を取り戻したのである。
その原動力となったのが608psから635psへと最高出力が引き上げられたW12 6.0ツインターボ・エンジン。その基本はスタンダードなベンテイガと同じだが、過給圧と燃料噴射のマッピング見直しにより+27psのパワーアップに成功した。
なお、最大トルクに変更はないものの、従来よりも低い回転数から91.8kg-mを発揮するようになった。
足回りはタイヤサイズを含めてスタンダードなベンテイガと共通だが、注目されるのはスポーツ・モードのセッティング変更。48Vシステムを使ったアクティブ・ロール・コントロールのダイナミック・ロール・システムと電子制御式サスペンションの設定を見直すことで、従来よりもロール量を少なく、そしてダンピングレートを高めてこれまで以上にスポーティな走りに対応したという。
試乗会の会場はイギリス・北ウェールズのアングルシィ・サーキットで一般公道での走行はなし。ただし、「これは相当、走りに自信があるな?」と思うのは勘違いで、ベンテイガ・スピードはあくまでも公道走行をメインに据えたモデルである。