AUTOCARアワード2019 五つ星モデル部門 珠玉の3台を表彰

公開 : 2019.06.01 07:50  更新 : 2019.06.03 08:54

BMW 320d


ニューモデルが、クラスのスタンダードを反対方向にさらに広げることなど滅多にないが、それこそが、BMW 320dが数世代にわたって成し遂げてきたことであり、それは、この最新のG20型でも変わらない。

203psに満たないディーゼルエンジンを積んだ、コンパクトエグゼクティブサルーンの0-97km/h加速といえば、8秒から8.5秒というのが通り相場だが、この最新の320dでは7秒以下の加速性能を確保しつつ、驚くべきことに、決して燃費性能も犠牲にはしていない。

英国版Autocarが行ったロードテストでも、このクルマは22.4km/ℓという実燃費を記録しており、それなりの差を付け、燃費性能でもライバルたちから一歩抜きんでた存在であることを証明している。

さらに、その乗り心地とハンドリングは、BMWの揺るぎない価値を、さらに確固たるものにしている。

驚くべき機敏さと、見事なボディコントロール、素晴らしいグリップのバランス、さらには洗練のスタビリティコントロールシステムによって、このクルマは、真に素晴らしいリア駆動のスポーツサルーンが、日常のドライビングをどれほど活気あふれるものにしてくれるかを、オーナーに感じさせるが、そんなときも、磨き上げられた乗り心地と、上質さを失うことはない。

高級感を増したキャビンとその高い価値によって、このクルマは、2019年の小型エグゼクティブサルーン市場において、傑出した存在とはどういうものかを完ぺきに表現している。

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