AUTOCARアワード2019 エディターズアワード アンディ・パーマー

公開 : 2019.06.02 08:50  更新 : 2019.06.03 08:54

目標は1万5000台 さらなる成長へ

2021年発売のヴァンキッシュに続き、アストンではラゴンダからふたつのニューモデルを、さらに、新たな主力車種として、第6と第7のモデルを登場させる予定だ。

「2021年までには、DBXの発売によって、販売台数1万台の壁を突破することになります。そうなると、もはや小規模メーカーではなく、特に米国ではCAFÉ(Corporate Average Fuel Economy Standard:企業平均燃費)への対応を求められることになります。刺激的なV型エンジンの魅力を維持するには、オフセットの活用が必要となります。ハイブリッドでも不十分なため、EVといった、より多くのオフセットをもたらしてくれるモデルが必要なのです」

「EVは常に頭のなかにありました。そして、ロールス・ロイスベントレーの市場への参入も計画の一部だったため、そのふたつを合わせて、ラゴンダ・エレクトリックを創り出すことにしたのです」

最終的な目標は、アストンの販売台数を昨年の6441台(2017年は5098台だった)から、1万5000台へと引き上げることであり、すべてのモデルが登場すれば、その生産はゲイドンとセント・アサンの新工場で折半されることになる。

「現在のモデルラインナップを変革する必要があります。主要なモデルは揃っていますが、空いたスペースを埋めるニューモデルが必要なのです」

「DBXがそうしたモデルの第一号であり、アストンはGTカーだけのブランドではないことを証明するものです。新型プラットフォームを使った新たなセグメントのモデルであり、大きな挑戦です。アストンという会社は大きく変わることが出来ましたが、DBXとヴァルキリーは、さらにこの勢いを加速するためのモデルであり、いまわれわれが成し遂げようとしていることを象徴する存在です」

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