英国試乗 レンジローバー・イヴォークP200 AUTOCAR英編集部はディーゼル推し
公開 : 2019.06.04 10:10
どんな感じ?
パワー不足、燃費もイマイチ
イヴォークそのものは良くできたクルマだが、エンジンについては……。このクルマの魅力は快適で、カッコよく、最新技術が満載のキャビンを持つことだけではない。P200のエンジンがイヴォークのパッケージの素晴らしさに追いついていないのだ。
P200はパフォーマンス面でのパンチに欠けるだけでなく、経済性もそれほど良くないばかりか航続距離も短い。非常にスムーズかつ静かで洗練されてはいるが、XC40 T4よりも200kg重い車体を加速させるには明らかにパワーが足りていないのだ。
このクルマはゆったりと流すのが良いだろう。その使い方であれば、非常に優れたマナーを持っている。乗り心地は快適でステアリングの重さも適切かつグリップも予測しやすい。しかし、燃費計や燃料計を見ていると落ち着かないかもしれない。
給油1回あたりの航続距離は480km強といったところだろう。シティカーの多くはもっと走るのが普通だ。燃費も10km/ℓを超える数字を出すのは難しい。経済性が良くないばかりか、それに見合うパフォーマンスも持ち合わせていないと思う。
しかし、このクラスではそれも特に珍しいことではない。われわれの長期テスト車のXC40 T4とほぼ同じ水準だ。XC40は190psの2.0ℓ4気筒ターボを搭載するが、同じく10km/ℓ程度の燃費を示している。
結論としては、ディーゼルモデルを推したい。