ロータスの電動ハイパーカー「タイプ130」 発表は7/16 AUTOCAR予想図
公開 : 2019.06.03 21:10
カーボン・ボディ エア・トンネル装備
公式スケッチが示唆するように、タイプ130は低くてワイドなクルマである。ロータスでデザイン・ディレクターを務めるラッセル・カー(AUTOCARにクレイモデルを見せてくれた人物)は、その全長が既存モデルのエヴォーラと同等、つまり4.4mになると語っている。しかし、着座位置はもっと低く、車幅は2m近い。
カーボンファイバー構造を採用するタイプ130は、ヘセルで生産されるものの、ロータスのメインの量産ラインとは別に製造される予定だ。タイトなキャビンは、フォードGT40のようなハイパーカーでお馴染みのティアドロップ型を採用する。周囲を流れる空気を最適化するためだ。
最も印象的な特徴の1つは、公式スケッチを見てもわからない。2つの巨大なエア・トンネルがボディの後部に備わり、その出口にテールライトが一体化されているのだ。カーによれば、このディテールはLMPスポーツ・プロトタイプ・レースカーのヴェンチュリ・トンネルから着想を得たという。
バッテリーパックはすべて乗員の座席背後に搭載されており、四輪すべてを駆動する。それ以外の詳細は今のところ未発表だが、これまで報じられた情報によると、そのパワートレインはウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングが開発しているという。ロータスとウィリアムズというF1の歴史における2つの最も有名な名前がコラボレーションするわけだ。
ロータスのフィル・ポッパムCEOは、タイプ130が狙う市場に「完全に相応しい」レベルのパフォーマンスになることを約束している。その価格は7桁ポンド、つまり数億円になるという。システム合計出力は1000bhp(1014ps)以上、そして航続距離は400kmを超える見込みだ。
バッテリーパックとプッシュロッド式のリア・サスペンションは、半透明のカバーを通して目で見ることができる。リアのナンバープレートまわりは、サーキット走行時にはパフォーマンスを最大限に発揮するために取り外すことが可能。ダウンフォースはアンダーボディのディフューザーによって発生し、可変ウイングや空気抵抗を減らすためのDRSシステムも装備される。