日本試乗 M・ベンツAクラス新型 気になる最新ディーゼル/価格を評価
公開 : 2019.06.07 06:40 更新 : 2019.06.23 19:54
「買い」か?
予算は440万円~?
前記のように今回の試乗車は人気オプションがテンコ盛りとなっていたが、そのなかでもADAS(先進安全運転支援システム)をフル機能させる “レーダーセーフティパッケージ(24.5万円)” と、あの「ハイ、メルセデス!」な対話型音声認識機能や道路標識認識機能を含む “ナビゲーションパッケージ(18.4万円)” は、今の日本で新型Aクラスを買うなら必須。この2つのオプションは最初から予算計上しておくべきで、これらを追加したA200dの本来(?)の価格は440万円強となる。
いずれにしても、A180スタイルとの価格差は30万円。A200dでは取得税や重量税の減免が見込まれるし、「高速メインなら実燃費20km/ℓ以上は軽い」という日本法人のコメントもある。ただ、A180も1.3ℓなので自動車税は意外と安く、距離を伸ばさないユーザーがディーゼル代を回収するのはむずかしそうだ。
ただ、動力性能や低速でのドライバビリティはA200dのほうが良好なシーンが目立つので、好事家ならディーゼルを好ましく思う向きが多いだろう。
それはともかく、こうして超複雑、かつ非常にかさばるA200dの排ガス処理システムを見るに、あるときは「ここまでディーゼル車をいじめる規制が本当に必要なのか?」と思ったり、また逆に「こんなことまでしてディーゼル車に固執しなければならないのか?」と考えてしまったり……と、クルマ好きとしては複雑な感情になるのも事実である。