試乗 アウディTT RS 手軽なスーパーカー性能 最後の5気筒 ちらつくRS3

公開 : 2019.06.05 10:10  更新 : 2019.06.05 10:54

1年間の販売休止を経て再登場した、「コンパクトR8」なTT RS。最後の5気筒というだけでなく、最後のTTとなる噂も聞こえています。驚異的に速いことは従来と変わりませんが、2019年におけるスポーツカーとしての真価はどの程度なのか、英国で評価しました。

もくじ

どんなクルマ?
WLTPに対応させて1年ぶりの登場
どんな感じ?
クルマを支配する5気筒ターボエンジン
路面状態を選ばない安定した俊足
締め上げられた分、硬めの乗り心地
「買い」か?
スーパーカー並みのパフォーマンスを身近に
スペック
アウディTT RSスポーツエディションのスペック

どんなクルマ?

WLTPに対応させて1年ぶりの登場

わずかなフェイスリフトを受け、アップデートされたアウディのハイパフォーマンス・クーペ、TT。1年の休止期間を経てはいるが、その存在の重要性は、初代の登場以上に増しているように思う。

アウディは強くアナウンスしていないが、パワートレインを共有するRS3とともに、TT RSも久しぶりに注文を再開することとなった。その間に、従来搭載してきたフォルクスワーゲン・グループ製の5気筒エンジンを、新しい燃費基準、WLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)に対応させる必要があったのだ。

2019年仕様からは粒子状物質を吸着させるパーティキュレート・フィルターが採用され、環境負荷を軽減させている。加えてアウディはEUでの騒音規制強化に伴って、段階的にエグゾーストノートのボリュームも小さくしていく必要がある。

TT RSが休止していた間にTT自体にはフェイスリフトが施されており、TT RSにもデザインに変更を受けたフロントバンパーや、リアウィング、ディフューザーなどが採用されている。またサイドシルの形状も見直された。インテリアで選択可能なカラーバリエーションも変更。ワイヤレス・スマートフォン充電機能や電動折畳みサイドミラー、プライバシーガラスなどが標準装備となった。

1年ぶりのTT RS、鮮度はそのままだろうか。

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