「中国のイーロン・マスク」 Nio社CEOインタビュー 新たなユーザー体験重視
公開 : 2019.06.08 09:50
番外編2:Nio ES8の魅力
ES8に対する最大の不満があるとすれば、それはあまりにも自然なその運転フィールに対するものだろう。
合肥市にNioが持つプルービングトラックで短時間試乗することを許されたこの大型SUVの運転フィールは、ES8が創業後わずか5年しか経っていない自動車メーカーのモデルであるということを示す、数少ない兆候をも裏切るものだった。
柔らかな乗り心地を実現すべく採用されたエアサスペンションに加え、そのハンドリングはダイレクトで、まさに、653psと85.7kg-mを発揮するツインモーターEVパワートレインに期待するとおりの、瞬時の強力なレスポンスを返してくるこのクルマは、決してテスラ・モデルXやアウディe-トロンといったモデルにも、引けをとるものではないことを証明していた。
ダッシュ中央には巨大なタブレット式タッチスクリーンが搭載されているが、モデルXとは違い、ES8では数多くの一般的な操作系もそのまま残されている。
だが、もっとも目を引くのはNomiと呼ばれるNio独自のボイスコントロールシステムであり、ダッシュボードに置かれた、小さな特徴ある「ヘッド」は、スクリーンに表示された「目」によって、さまざまな表情を見せてくれる。