フィアット500Xクロスオーバーを計画中
公開 : 2012.03.31 10:48 更新 : 2017.06.01 00:55
フィアットは、セディチにかわるモデルとして、フィアット500Xと呼ばれるフィアット500の第4のボディ・バリエーション・モデルを考えている。というのも、フィアットと資本提携しているジープが、北米およびヨーロッパ市場向けの小型モデルを切望しているからだ。
フィアット500Xは、ハッチバック・スタイルとSUVのブレンドになるとフィアットの関係筋はオートモティブ・ニュース・ヨーロッパに語っている。そのホイールベースは、フィアット500ファミリーの中で最も大きく、そのシャシーはフィアット500Lやプントと共有することとなる。
セディチは現在ハンガリーのマジャール・スズキで兄弟車であるスズキSX4と一緒に生産されているが、この新しいフィアット500Xはトリノのミラフィオリで造られることとなろう。また、それはイタリアで生産される最初のニュー・フィアット500ファミリーということにもなる。ちなみに、ミラフィオリ向上への投資は、10億ユーロ(1,105億円)となろう。
フィアットは2013年12月からこのクロスオーバー・モデルを年間あたり280,000台を生産する予定だという。
一方、ジープの姉妹車で、B-SUVというコードネームで呼ばれているモデルは、ヨーロッパ市場向けはポーランド、アメリカと中国向けはメキシコのトルーカで生産される。ジープとフィアットのダブル・ブランドとなるこのモデルは2WDと4WDが用意される。そのシャシーは次期パンダ4×4から流用されることとなる。
更に、主にアメリカ市場向けにトレイル・レーテッド・バージョンのジープも予定されている。このモデルは5つの条件で基本設計がなされている。それは、トラクション、グラウンド・クリアランス、扱いやすさ、明瞭さ、そして水路突破性だ。
フィアット500XとジープB-SUVは、フィアットのマルチジェット・ディーゼルを搭載することとなる。また、900ccのツインエア・エンジンと、1.4リッターの4気筒エンジンといったガソリン・ユニットも用意される。