英国試乗 メルセデス・ベンツGLE 4気筒ディーゼルは洗練不足
公開 : 2019.06.06 10:10
昨年試乗したGLE450は高評価でしたが、今回は2.0ℓディーゼルターボを搭載するエントリーグレードのGLE300dに試乗しました。車内空間については相変わらずの高評価ですが、そのエンジンや足回りの洗練度には不満が残っています。
もくじ
どんなクルマ?
ー 4気筒ディーゼルを試す
どんな感じ?
ー エンジン音やATの動作に不満
ー 乗り心地はまずまず 車重が気になる
「買い」か?
ー X5より割高か
スペック
ー メルセデス・ベンツGLE300d 4マティック AMGラインのスペック
どんなクルマ?
4気筒ディーゼルを試す
4代目となったメルセデス・ベンツGLEは、大型SUVに対する期待を裏切らない仕上がりで、昨年米国でテストした際は非常に好印象であった。豪華なレザー張りインテリア、スムーズかつパンチのあるパワートレイン、優雅な乗り味、そしてE-アクティブ・エアサスペンションによるサイズを感じさせないハンドリングが魅力だ。われわれはその時のGLE450に4.5星を与えている。
先日ようやく新型GLEが英国の地へと降り立った。エントリーレベルの300dが今回のテスト車だ。われわれが2018年後半に試乗したグレードとはいくつかの大きな違いがある。
この試乗車はハイテクかつスムーズなEQブースト付き3.0ℓ6気筒ガソリンエンジンではなく、(少なくとも机上では)より下位の4気筒ディーゼルを搭載している。そしてエアサスペンションも装備されていない。以前のテストカーには従来型のエアマティック・サスペンションが装備されていたが、これは英国仕様のGLE 300dでは選択できない。
さて、エンジンの話に戻ると、この2.0ℓユニットはメルセデスの中でも特に実用性を重視したものだ。245psのパワーと51.0kg-mのトルクを発生し、9速ATを介して四輪を駆動する。