英国試乗 メルセデス・ベンツGLE 4気筒ディーゼルは洗練不足
公開 : 2019.06.06 10:10
どんな感じ?
エンジン音やATの動作に不満
このエンジンは大型SUVに十分な駆動力を与えている。メルセデスによれば0-100km/h加速を7.2秒でこなすといい、直線ではウォーム・ハッチと良い勝負ができる領域といえる。今回その数値を実証することはできなかったが、体感的には嘘ではなさそうだ。
ただし、問題点をあげるとすればその洗練性だ。スロットルを大きく開いた際のサウンドはややトゲがあり、比較的早い段階で耳障りな音を発するようになる。今後追加予定のGLE350dは6気筒であり、この点が改善されていることを期待したい。
9速ギアボックスの動作もイマイチだ。激しい運転をしない限りはスムーズで、シフトチェンジの動作もすばやい。しかし、スポーツモードでなくてもしばしばギアをホールドしたがる傾向が見られた。これにより、ディーゼルらしい荒いサウンドが耳についてしまうのだ。低速域からの急加速で、ギアの反応に一瞬の躊躇いがある点も気になった。
今回の試乗車には前回体験した素晴らしいE-アクティブ・エアサスペンションは装備されていない。その代わり、スタンダードなコイルスプリングが装着されている。残念ながら、これは以前のGLE450ほどのハンドリングと乗り心地のバランスは感じられなかった。