イアン・カラム、ジャガーのデザイン・ディレクター辞任 初代エリーゼのデザイナー後任
公開 : 2019.06.06 20:40
ジュリアン・トムソン 新時代の立役者
カラムは1979年に自動車業界におけるキャリアをスタートさせた。最初の仕事はフォードのために乗用車のパーツをデザインしたことだ。
それから11年後、カラムはトム・ウォーキンショー・デザインに移籍。アストン マーティンDB7のスタイリングに大きく関わる。
1999年、故ジェフ・ローソンの後任としてカラムはジャガーのデザイン・ディレクターに就任する。当初はアストン マーティンのデザインも同時に監修していた。DB9やヴァンキッシュのデザインは、大部分がカラムの手によるものだが、DB9は全体をまとめたヘンリク・フィスカーの作品として知られている。
2006年に発表されたXKは、カラムがジャガーのデザインに初めて自身の名前を刻むチャンスとなった。続いて2008年にはXFが登場する。ジャガーのエクステリアとインテリアにおける新時代は、2010年に発売されたXJで完成する。
カラムはその後、不運なC-X75、XFスポーツブレーク、Fタイプ、XE、Fペイス、Iペースなどのデザインを監督してきた。
カラムの後任となるトムソンは、2000年からジャガーに在籍。それ以前はフォードをはじめ、ロータスではデザイン部門の責任者、フォルクスワーゲン・グループではコンセプト・デザイン・センターのエクステリア・チーフを務めていた。