詳細解説 ゴードン・マーレー「最後のアナログ・スーパーカー」開発 約3.4億円
公開 : 2019.06.06 20:10 更新 : 2021.03.05 21:29
コスワースと共同開発の自然吸気V12
そのパワーユニットは、GMAがコスワースと共同開発した軽量コンパクトな自然吸気V12気筒で、3.9ℓの排気量から650psを発生する。
トランスミッションはXトラック社が製造する古典的な6速マニュアルのスティックシフトだ。
T.50には48ボルトの電装システムが搭載されるが、これは直径400mmのファンを回転させるためのもので、ハイブリッド技術は採用されない。複雑で重くなることをマーレーが嫌うからである。
T.50は軽量設計によって燃費も優れたものになるとマーレーは言及している。
T.50のパワー・ウエイト・レシオは、1995年のル・マン24時間レースで優勝した軽量レース仕様のマクラーレンF1 GTRや、ハイブリッド・システムを搭載するマクラーレンP1、フェラーリ・ラ フェラーリと同等になる見込みだ。
しかし、マーレーは特定のパフォーマンスの数値やサーキットのラップタイムを追求するつもりはないという。なぜなら、それらの数字を追いかけるあまり、クルマに妥協を強いることになるとマーレーは考えるからだ。
「マクラーレンF1は結果的に速いクルマになりました」と彼は言う。「T.50はさらに速くなるでしょう」