消えゆく「ドライブイン」 なぜ減った? そもそもの定義 代わりになるのは
公開 : 2019.06.06 19:10 更新 : 2019.06.07 18:38
現代 ドライブインに代わるもの
そこで1990年代に入り、日本の各自治体と道路管理者が連携し、国土交通省(当時は建設省)により登録された、商業施設/休憩施設/地域振興施設等が一体となった道路施設が作られるようになった。
これが「道の駅」だ。
道の駅は24時間利用可能な駐車場(それもある程度の規模が必要)、トイレ、電話、道路や地域などの情報提供施設を備えていなければならない。
また、万が一の災害時に対応できるよう防災拠点機能も追加されている。
1993年4月に全国で103カ所が「道の駅第一号」に指定されたが、2019年3月には1154カ所まで増えている。今や日本においては、道の駅こそが21世紀のドライブインとも言えるだろう。
もっとも、本家(元祖?)ドライブインも日本中で絶滅したわけではない。
絶滅危惧種としてテレビの旅番組やインターネットなどで紹介されると、マニアックなファンが数多く訪ねたりSNSなどで拡散することで、密かなブームを呼んでいる施設もあるようだ。
また、日本RV協会がキャンピングカーオーナーや車中泊ファンのために、快適に安心して車中泊ができる場所「RVパーク」を日本中に設定しており、2019年4月現在で123カ所が登録されている。
日帰り用の施設とは違うが、これもドライブインの新たな形態のひとつと言えるのかもしれない。