試乗 ベントレー・ベンテイガ・スピード 世界最速SUV W12エンジンは635psへ
公開 : 2019.06.07 10:10 更新 : 2019.08.08 09:54
どんな感じ?
パフォーマンス向上に合わせて価格も上昇
アピアランスの面ではおそらくはじめに気がつく変化は大きなテールスポイラーだろう。確かに存在感を高めてはいるが、エレガントとはいい難いエクステリアデザインを、改善しているとは思えない。さらにスモーク処理されたヘッドライトカバーにボディと同色に塗装された大振りなサイドスカート、特別仕様の巨大な22インチアルミホイール、ブラック・アウトされたフロントグリルに「Speed」と記されたロゴが追加されている。
インテリアは、スウェード調の仕上げが好みの向きには喜ばれそうな、アルカンターラが広範囲に用いられれている。この手の重量級のSUVにとっては、軽量でスポーティなアルカンターラの機能的な部分は期待できないとしても、視覚的にはとても良い。もしマットな風合いがお好みでなければ、追加費用でつややかなレザー仕上げにすることも可能だ。
これだけの装備に必要な金額は、およそ18万2000ポンド(2640万円)ほど。先代のW12エンジンを搭載していた標準グレードから2万ポンド(290万円)近く上乗せとなっている。また現行のV8エンジンを搭載したグレードと比較すると、4万5000ポンド(625万円)も追加資金が必要となる。
もしこの手の大型ラグジュアリーSUVがお好みなら、読者の中ではさほど大きな割合ではないとは思うけれど、ベンテイガ・スピードをきっと気にいるだろう。ランボルギーニ・ウルスよりも0-100km/h加速を短時間でこなす、世界最速のSUVだということを忘れてはいけない。