4億円超え 1950年代のフェラーリ/ポルシェ 高額落札の要因「普遍性と稀少性」
公開 : 2019.06.07 11:50 更新 : 2020.12.08 18:48
高額落札の要因 色褪せないデザインと稀少性
最低落札価格に達せず不成立に終わったクルマもある。その1台が先日ご紹介したワンオフの1967年製フェラーリ330GTCザガートだ。一方、1958年製キャデラック・エルドラド・ビアリッツは今回のオークションで最も手頃な6万7850ユーロ(約820万円)で落札された。
「総額2000万ユーロ近くを売り上げた今回のオークションは大成功でした。ヴィラ・エブラで高品質なクルマをご提供できたことの証です」と、RMサザビーズのヴィラ・エブラ・オークションで支配人を務めた専門家のオーガスティン・セバティエ-ギャラは語っている。
「由緒ある1950年代のスポーツ・レーシングカーが、実際に運転を楽しむコレクターの方々から高く評価されていることも、改めて証明されました。また、アストン マーティン・ヴォランテやフィアット8Vクーペのようなクルマは、時代によって色褪せないデザインと生産台数の少ないことが、エンスージアストやコレクターの需要を喚起する重要な要素であることを表しています」