世界最強の4気筒エンジン メルセデス-AMG、A45用ユニット公開 420ps
公開 : 2019.06.07 15:00 更新 : 2019.06.07 15:12
生産効率も向上
大型ターボチャージャーは低摩擦のベアリングが採用されたほか、電動ウェイストゲートによりブーストの損失を最小限に抑えているという。タービンはエンジンおよびフロントのバルクヘッドの中間に配置され、新型の低いボンネットに対応するためシリンダーヘッドは180度向きが変わっている。
このタービン配置ゆえ、冷却装置をさらに充実させる必要があることから、タービンに風が当たるようにエンジンカバーの形状を設計したとのことだ。イレンベルガーによれば、エンジンブロック、ヘッド、ターボを冷却するためエンジン停止後にもウォーターポンプの作動が可能だという。より高性能な「S」モデルではエアコンすらもクーリングに利用する。
AMGは新エンジンの開発に合わせ、生産ラインの効率化も行われたという。従来からの「ワンマン・ワンエンジン」の手法は変わっていないが、女性のエンジンビルダーも加わったとのことだ。組み立て工程の記録や、トルク管理の自動化により時間短縮が図られている。
これにより生産時間が20%から25%短縮され、2交代制で1日あたり140基の製造が可能となった。このエンジンを搭載する最初のモデルは7月発売のA45であり、CLA45はほぼ同時期に、そしてGLA45がやや遅れて登場する。