試乗 アウディS7 ディーゼル化もスポーティさは不変
公開 : 2019.06.13 10:10
どんな感じ?
人気低迷のディーゼルを搭載
フロントの3.0ℓV6とともに搭載される48V電動スーパーチャージャーは、タービンの回転数を高速に保つことによりターボラグを減少させる効果を持つ。
さらに48Vのベルトドライブ式インテグレーテッド・スターター・ジェネレータの助けも借り、その最高出力は349ps、最大トルクは71.3kg-mに達する。コースティング時にはISGが10Ahバッテリーへとエネルギーを回収するのだ。
皮肉なことに、現在不人気なディーゼルエンジンは先代のV8よりもはるかに効率的だ。先代の4.0ℓTFSIエンジンは450psを発生したが、そのトルクは56.0kg-mと劣っている。実際、0-100km/h加速は5.1秒と、先代より0.5秒ほど遅いものの、リミッターによる最高速度は250km/hで同一だ。それでいて燃費やCO2排出量を大きく削減することに成功している。
S6とS7の共通点を挙げるのは簡単だが、違いを見つけるのも同じく容易だ。まず第一に、S7はやや乗降性でS6に劣る。しかし、荷室の使いやすさではS7が上回るだろう。ゴルフをするのであれば、開口部の大きい電動リフトバックは便利なはずだ。