三菱ふそうトラック・バス、未来の工場とは デジタル化/ロボット導入
公開 : 2019.06.11 08:10
撮影禁止エリア なにを開発?
新たに設けられた「BotLab」は、ラインで使用されるロボットの開発を行う部署で「自動化された工場」の一端を担う。現場からのアイディアや要望を基に試作ロボットが製作され、実証試行を行って実用性が確認できるとラインに導入されるという。
取材時も数種類のロボットのテストが行われていた。ここは重要機密事項が多いため撮影は許されなかった。
日本のみならず世界でも通用する言葉となった「カイゼン」だが、三菱ふそうではここからさらに推し進め「e-進化」を目指す。「カイゼン」では機能的な問題解決や小改善に留まるが、「e-進化」では一歩踏み出して創造的問題解決や既存枠にとらわれない思考・判断基準による組織的なイノベーションパワーを活用してゆくという。
ダイムラー・トラック・アジアのIT部門もステップアップを図り、それまでの単なるサービス・プロバイダーとしての存在から、アジャイル開発パートナーにその役割を変えている。具体的に説明すると現場からの様々な情報をデジタル・ファクトリー・レイヤーがイントラ・システムのデータフローを実現し、他のダイムラー部門と共有して商品開発に生かしているという。
こうして三菱ふそうは、商用車界におけるベンチマークとなる工場と魅力的な職場を作る、という目的に向けて、最先端の近代的な設備を備えることになった。現時点ではまだ過渡期の状態だが、近い将来に変貌を遂げたファクトリーを目にできるに違いない。