新型ベントレー・フライングスパー 超高級スポーツサルーンに 最高速333km/h

公開 : 2019.06.11 19:23

コンチネンタルとは異なる内外装

先代フライングスパーおよび現行コンチネンタルにはマトリックス・グリルが採用されている。しかし、デザインディレクターのステファン・シーラフはこの新型に「より荘厳に見えるよう」小変更が加えたと説明する。これは1930年代に販売されたWOベントレーの8ℓモデルへのオマージュでもあるという。

ヘッドライトおよび「B」型のテールライトはコンチネンタルとも同じクリスタルカット・エフェクトのLEDだ。標準のホイールは21インチだが、マリナーとして22インチも用意されている。

車内にはベントレーの伝統に則ったダブル・ウイングのテーマが用いられているほか、コンチネンタルとも同じ12.3インチの回転式ディスプレイが装備されている。このディスプレイを回転させることにより、3連のデジタル式ダイヤルや木目パネルの面が現れる。

センターコンソールはコンチネンタルとはやや異なるふたつのエアベントを時計の両脇におくデザインで、非接触充電やUSBポート、そして充実の収納スペースが用意されている。

前後席両方の需要に対応

シーラフによれば、このモデルはドライバーズカーおよびショーファードリブンの両方の需要を満たす必要性があることから、「前後席両方に注力した」と語る。前席に暗い色、後席に明るい色を選択するオプションも用意され、「ラウンジのような雰囲気」を醸し出すことも可能だ。

このフライングスパーのレザーには新しい3次元的なキルティングが施されている。これはEXP10スピード6コンセプトから引き継がれたもので、市販車への採用は世界初とのことだ。

シートにはオプションで「カテドラル・ウインドウ・キルティング」も用意され、コンチネンタルとの差別化が図られている。

この新モデルの納車開始は来年前半に予定され、その価格はW12モデルで現行より1万5000ポンド(206万円)ほど高い18万5000ポンド(2544万円)程度からとされている。エントリーレベルのV8はやや遅れて登場し、16万5000ポンド(2270万円)程度となるだろう。

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