1億円超え 幻のベントレー・ブリザードを復刻生産 英国の新興企業

公開 : 2019.06.11 12:06

1台ずつ製作 注文に合わせて

パフォーマンスの数値についてはまだ確認されていないが、同社の広報によればブレザードの車重はベースとなったコンチネンタルの3分の2しかなく、20psほどパワーも高いため、コンチネンタルの0-100km/h加速12.9秒と最高速度185km/hを上回ることは間違いないという。

現代化は見えない部分にもおよぶ。ベントレーMKIVから流用されたステアリングとサスペンションのセットアップは、より現代のハンドリング基準に合うようにアップグレードされている。とはいえディスクブレーキは採用せず、細身のラジアルタイヤを履く16インチ・ホイールの内側には、大きなポリッシュ加工されたブレーキドラムが装備されている。

車内には、時代を合わせてオーダーメイドされたスミス製計器類が、ウォルナット張りのダッシュボードに並ぶ。これが標準仕様だが、ダッシュボードの仕上げは顧客の要望によって変更可能だ。同様にシートの素材や色も選ぶことができるが、特に指定しなければコノリー・レザーが使われる。

生産はオーダーに合わせて行われる。「先に注文した人に先に納車される」そうだ。メーカーでは15台のみの製造を予定している。

ロンドンでは2台の車両が展示された。1台は最初に完成した車両であり、もう1台はシャシーのみの状態で、これはカリフォルニアで発見された廃車を転用したものであるという。

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