BMW謹製Mモデルの歴史 写真で振り返る41台 後編
公開 : 2019.06.15 18:50
BMW M8 & M8コンペティション(2019年)
そして、Mクラブの新メンバーとなるのが、新型M8とM8コンペティションだ。
クーペとコンバーチブル、ふたつのボディスタイルが選択可能な、625psを発揮する4.4ℓV8ツインターボを積んだこのクルマでは、チューニングを受けた吸気システムと、スタンダードモデルよりも強化されたエンジンマウントを備えたトップモデルのコンペティションの場合、その最高速は306km/hに達している。
625psのパワーは6000rpmで発揮され、76.5kg-mのトルクは1800rpmから5800rpmの幅広い回転域で生み出されている。
BMWでは、M8コンペティションのクーペボディにおける0-100km/h加速を3.2秒としており、コンバーチブルの場合、0.1秒遅い3.3秒となる。
スタンダードなM8の場合、90度のバンク角を持つV8エンジンが発揮するパワーは、ノーマルM5と同じ600psへとデチューンされているものの、その発生回転数は同じく6000rpmとなっている。一方、76.5kg-mのトルクが発生するのは、1800rpmから5600rpmまでと、やや回転範囲が狭まっている。
パワーではM850iが積む4.4ℓV8ターボエンジンを70ps上回る一方、トルクはまったく同じ値であり、スタンダードなM8の0-100km/h加速は、クーペで3.3秒、コンバーチブルで3.4秒となる。
どちらのボディスタイルでも車両重量は1885kgとなり、最高速は249km/hに制限されるが、より高い速度レンジのタイヤを履いたドライバーズ・パッケージのオプションを選択すれば、M8コンペティションと同じ306km/hにまで到達することも可能だ。
最新M5と同じ四輪駆動システムがM8でも採用されており、スタンダードな4WDモードと、4WDスポーツ、さらには、DSCダイナミック・スタビリティー・コントロール・システムをオフにした、完全な後輪駆動を選択することもできる。