ゴードン・マーレー 独占インタビュー 現代車の醜さ/重さを指摘 EV「無謀」
公開 : 2019.06.14 10:40
妥協のないクルマを作る
――T.50でラップタイムやパフォーマンスの数値を追い求めないというのは、なぜですか?
「それが重要なことではないからです。マクラーレンF1は速いクルマでした。T.50はさらに速くなります。いずれにせよ、どんなクルマにも負けません」
「例えば、最高速度を追求してクルマをデザインしたとします。しかし、それはすぐ、他の誰かが最高速度のみを追求して作ったクルマに抜かれてしまうでしょう。あるパフォーマンスだけを狙って作ったクルマは、他の面では妥協せざるを得ません。われわれは妥協のないクルマを作ろうとしているのです」
――あなたは、クリーンでピュアなスタイリングが失われてしまったと話していました。それはどういう意味ですか?
「現代のスーパーカーのスタイリングはとても醜くなりがちです。そしてその言い訳として、風洞実験によってデザインしたという言葉を使っています。わたしは、そんなものは戯言だと思います。真実ではない。われわれのT.50は、ファンでダウンフォースを発生させることで、理想的なプロポーションとクリーンなラインを実現できます」