ゴードン・マーレー 独占インタビュー 現代車の醜さ/重さを指摘 EV「無謀」
公開 : 2019.06.14 10:40
電動スーパーカー「馬鹿げている」
――だからT.50のスタイリングはエンジンベイまで含まれるのですね?
「まさにその通りです。われわれはマクラーレンF1でも同じことをしましたが、今回はもっと上手くやれます。他のスーパーカーでよく見られるような、エンジンを覆う大きなコンポジット製パネルなど、われわれは装着しません。エンジンルームもクルマ内部のギャラリーとしてデザインします。整然としたパイプ類やワイヤー類、美しいカムカバー、インレット・トランペットにエグゾーストなど、すべて見られることを前提にデザインしています」
――F1のエンジンベイは純金が貼られていました。再び同じことをするつもりですか?
「その可能性はあります。依然として純金が最も熱反射に優れた媒体であるなら、2022年に製造するクルマにも、われわれはおそらく採用するでしょう」
――なぜ、完全電動ハイパーカーを作らないのですか?
「単に、現時点で電動スーパーカーを作るなんて、最も馬鹿げたことだからです。現在のバッテリー技術では、最終的に出来上がるクルマの重量は2トンを超えてしまいます。直線では速いでしょうが、重いためコーナーではそうはいきません」
「そんな走りをすれば、航続距離も短くなるでしょう。われわれの新型車は、あらゆる面において、電動スーパーカーとは対極のクルマです」