なぜ海外で高値取引? 車庫/車検/燃費基準ステッカー/JAFバッジ 背景にJDM
公開 : 2019.06.18 19:10
日本に住んでいて、ふだん何気なく見ているクルマに貼られたステッカーが、じつは海外で人気です。高値で取引されているものも。偽物も流通しています。背景に「JDM」
もくじ
ー アメリカ西海岸から世界に拡大「JDM」人気
ー TEIN/HKS/FALKENも「クール」
ー 最近では日本独特のあのステッカーたちも人気
ー イーベイで多く出品 偽物も多い
アメリカ西海岸から世界に拡大「JDM」人気
日本車そのものや日本車のカスタムやチューニングパーツの人気はもちろん、近年は車庫証明や車検、燃費基準など「日本独自の公式ステッカー」にも人気が集まっている。
日本では「ダサい」「はがしたい!」「かっこ悪いので貼ってない」というひとも多い中、海外のJDMファンにとって日本でしか入手できない本物の非売品ステッカーはマニア垂涎のアイテムとなっている。
「JDM」とは何なのか?
JDMとは、「Japan Domestic Market」のことで、直訳すると「日本国内市場」となるが、意味としては「日本で生まれた日本独自の保安基準、装備、仕様、カスタムスタイル」などの総称である。
具体的に例をあげてみよう。
・オレンジ色のウィンカー(アメリカ市場では欧州車もウィンカーは赤が主流。日本車はほぼオレンジ色)
・水中花シフトノブ(その昔、流行ったアレ。日本では絶滅したと思っていたらアメリカではJDMアイテムとして人気)
・小径ステアリング&深リムホイール(とくに70年代までのクラッシックな日本車)
・リベット留めのオーバーフェンダー(ロケットバニー、PANDEM、LBのボディキットでおなじみ)
・サイドバイザー、ドアバイザー(英語ではSide Window Visors Guardsドアなどと呼んでいる。雨が多い日本ならではのアイテム)
などの装備のことを示す。
もちろん、これら以外にも日本でも高い人気を誇るブランドがJDMの世界で人気だ。90年代終わりから北米に拠点を構えてきたパーツメーカーも多い。