新型EVルノー・ゾエ ホンダe/VW ID3ねらう 低価格ウリに 航続距離390km
公開 : 2019.06.19 20:10
50kWのDC急速充電にも対応
新型ゾエの開発で最も重点的に行われたのはパワートレインだ。先代はモデルライフの間に何度かアップグレードされ、最終的に最もハイスペックなバッテリーパックの容量は40kWhに達したが、新型ではさらに52kWhに増大。これによってWLTP試験による航続距離は、ルノーの発表によれば390kmになるという。
ルノーは新型ゾエに、従来のタイプ2やAC充電に加え、CCSプラグを使って50kWでDC充電できるシステムを採用した。フロントのバッジを開けるとこの充電ポートが備わる。
自宅用に7kWのウォールボックス充電器もオプションで用意されており、これを使えばバッテリー残量0%から100%まで9時間25分で充電できる。夜間のうちに8時間ほど充電しておけば、翌日には約300kmの距離を走れるようになるという。
新型ゾエには、2種類の出力が異なるモーターが用意されている。ベース・ユニットは先代から引き継いだ80kW(108ps)で、高性能版の方は100kW(135ps)となる。この高出力モーターは最大トルク25.0kg-mを発生し、ルノーによれば0-100km/hを10秒以下、80km/hから120km/hまで7.1秒で加速できるという。最高速度は140km/hに達するとのこと。
シャシーの変更点は少ない。ルノーによればスプリングとダンパーのレートが見直され、ゾエで初めて四輪すべてにディスクブレーキが装備された。