ポルシェGT部門 「電動化の計画なし」 ガソリン・エンジンの純粋さ尊重

公開 : 2019.06.24 17:10

ポルシェのラインナップには、これから続々と電気自動車やハイブリッドが投入される予定ですが、GT部門は引き続きガソリン・エンジンの純粋性にこだわるとのことです。

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レーシングカーがすべて電動化されない限り
異なる目的のために異なるクルマを提供する

レーシングカーがすべて電動化されない限り

ポルシェのGT3などの開発を請け負うGT部門には電動化モデルを開発する計画はないという。同部門の責任者を務めるアンドレアス・プロイニンガーが明らかにした。

プロイニンガーは、電動化について「現時点でわれわれが考えていることはない」と語った。ポルシェの主力ラインナップには、間もなく電気自動車のタイカンと、911のハイブリッドが加わる。

しかし、GTモデルは今後もすべて純粋なガソリン・エンジンのみを搭載し、電気によるアシスタントも採用しないと、プロイニンガーは言う。

「標準モデルのスポーツカー・ラインには、そういう方向性を検討する案はあります。しかしGTモデルにはありません。ただ、もし、われわれが突然、すべてのレーシングカーを電動化する決定を下すとしたら、GTモデルも電動化する理由にはなります」

「なぜなら、われわれがサーキットで使うクルマと、ナンバープレートを付けて公道用として販売するクルマの間には、必ず関連性がなければならないからです」とプロイニンガーは語った。

「その理由はまず、ホモロゲーションのためですが、それだけではありません。われわれのクルマはレーシングカーと公道走行用スポーツカーで、同じDNAと同じプラットフォームを共有していなければならないのです。そうでないと、ひとびとの信用を失ってしまうでしょう」

「(ポルシェのクルマを)3本の柱に集中させるということは、非常に正しいとわたしは思います。すなわち、ハイブリッド、完全な電気自動車、そしてハードコアな典型的スポーツカーという3つです。フェリー・ポルシェはかつて、地球上で最後のクルマはスポーツカーになるだろうと言いました。その通りだとわたしも確信しています」

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