長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(5) 最高のハッチバック ナビに不満も
公開 : 2019.06.27 20:20
ナビは不満 快適かつ引き締まった足回り
ひとつ言っておきたいのが、ナビはクルマに搭載されているものではなく、スマートフォンのものを使った方が良いということだ。
シビックはクルマが動いている間はインフォテインメント システムの機能を制限するのだが、これは助手席に人が乗っているときにも同様なのだ。助手席の人がシートベルトを装着しなければ警告音が鳴るということは、助手席に人が乗っているかどうかを感知するシステムを持っているはずなのに。
高速道路やA66のような二車線や直線の一車線道路は、シビックの得意分野というわけではない。ペナイン山脈を横切るA66の途中で少しばかり回り道をしたのだが、シビックはそこで初めて本領を見せ始めた。
ステアリングは大きく重たいが正確で、機械式LSDを搭載する310psのマシンとしてはキックバックや危うい挙動はかなり少ない。
普段は比較的しなやかな乗り心地だが、攻めたときにはボディコントロールは並外れてタイト。これがシビック最大の武器かもしれない。
個人的にはヒュンダイi30 Nの乗り心地にも問題を感じなかったが、気になる人もいるようで、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIはもっと快適だが、シビックほど引き締まってはいない。シビックは2つの要素を両立した存在と言えるだろう。