ラッピングバス、どうやって作る? 全長10m、3時間の作業に密着 写真40枚

公開 : 2019.06.27 19:20  更新 : 2021.03.05 21:30

ラッピングしたのはどんなバス?

ダンロップ・エナセーブのラッピングを施されたのは東急バス目黒営業所に所属するM1608号車。日野自動車が大型路線用バスとして用意するブルーリボンの標準尺車(全長10.5m、ホイールベース5300mm)KV290N1型で、2016年度に導入された。

日野ブルーリボンはいすゞエルガとの統合モデルで、内容は共通でエンジンもいすゞ製が使用されている。2015年にデビューし、従来型に比べてホイールベースを延長して前中ドア間のノンステップ・エリアを拡大したのが特徴だ。

リアに搭載されエンジンは、前モデルのKV234型で使用されていた260psを発揮するNA6気筒7790ccの6HK1-TCCユニットから、ダウン・サイジングされた直列4気筒5193ccの4HK1-TCH型が採用された。

このエンジンは高圧・低圧2種類のターボを制御する2段過給ターボチャージャーと電子制御式コモンレール燃料噴射システムを組み合わせ、最高出力は240psを発揮するとともに、厳しい排気ガス規制である「平成28年(ポストポスト新長期)排出ガス規制」に適合。良好な燃費性能を実現している。

ボディは日野自動車といすゞ自動車の合弁会社である宇都宮にあるジェイ・バスが制作するもので、両車のデザインは共通となっている。姉妹モデルとなるいすゞエルガは2015年度グッドデザイン賞に選ばれている。

なおこのダンロップ・エナセーブのラッピングを施した東急バスM1608号は、目黒駅と渋谷駅から、東は東京駅、西は二子玉川駅、等々力駅、南は大井町駅を結ぶ路線で使用されるため、都心や都内西部で目にすることができることだろう。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事