「最近のクルマは高い」を覆す、100万台でも楽しいコスパ・スポーツ8選 MTも多数
公開 : 2019.06.30 05:50 更新 : 2021.10.22 10:18
買い得な国産コスパ・スポーツ5選
スズキ・アルト・ワークス(150万9840円/5速MT)
低価格のアルトをベースに開発されたスポーツモデルで、660ccのターボエンジンには特別なチューニングを施した。
最高出力は自主規制値の64psだが、最大トルクは10.2kg-mと高い。ワゴンRやスペーシアのターボは10kg-mだから、実用回転域を中心に駆動力を高めた。しかも車両重量は670kg(5速MT)と軽いから、優れた加速性能を満喫できる。
5速MTにも専用のチューニングが施され、前後左右に動く範囲を詰めて、シフトレバーの操作感を向上させた。サスペンションは硬めの設定で、機敏によく曲がる。
車内にはレカロ製シート、ステンレス製ペダルプレートなどが装着され、装備も充実させた。文字通りワークス(メーカー)の手によるチューニングカーといえるだろう。
ホンダS660β(198万820円/6速MT)
いかにもホンダらしい軽自動車サイズのスポーツカーだ。2人乗りで、660ccのターボエンジンを座席の後部に搭載する。このエンジンは先代N-BOXなどのために開発され、室内長を伸ばすために、補機類の配置を含めて縦長の形状となった。背の低いスポーツカーのボンネットには収まらず、必然的にミドシップ方式を採用している。
重いエンジンをボディの中央に搭載したから、前後輪の重量配分が優れ、全高は1180mmと低い。そのためにカーブを曲がる性能は抜群に高く、比較的急なカーブの続く峠道では、大柄なスポーツカーでは味わえない切れの良い運転感覚を満喫できる。
巻取式のソフトトップが装着され、オープンドライブも楽しめる。
スズキ・スイフト・スポーツ(183万6000円/6速MT)
コンパクトカーのスイフトは、欧州市場も視野に入れて開発され、走りの素性が優れている。このスイフトをベースに開発されたのがスイフト・スポーツだ。
エンジンは専用にチューニングされた直列4気筒1.4ℓターボで、最高出力は140ps、最大トルクは23.4kg-mに達する。
自然吸気のノーマルエンジンに換算すると、2ℓを超える性能になる。特に2000-4500rpm付近が力強い。6速MTも用意され、970kgの軽いボディと相まって、活発な加速を満喫できる。
足まわりのチューニングも巧みで、前輪駆動ながらもカーブを曲がる時に旋回軌跡を拡大させにくい。故意にアクセルペダルを戻すと、適度に後輪の横滑りも発生するから車両の動きをコントロールしやすい。ちなみに足まわりは、モンローブランド(テネコ製)となる。