試乗 メルセデス・ベンツGLC 300d AMGライン インテリア向上 ドイツで評価

公開 : 2019.07.01 10:10  更新 : 2019.07.08 22:40

どんな感じ?

各グレードの中でも選りすぐりの300d

メルセデス-AMGのグレードを除いて、GLCのダイナミクス性能に関しては、SUVの中では平均的なものだった。マイナーチェンジ後もそれは変わらない。そう考えると、いくつかあるGLCのグレードの中で、洗練されたディーゼルの300dは選りすぐりの選択といえそうだ。

といっても運動神経は決して悪くはない。0-100km/h加速に要する時間は6.5秒で、充分に速いと呼べるレベル。ホットハッチ並といえるだろう。中回転域の力強さはGLCに活力を与え、かつてのディーゼルにありがちだったストレスは、はるか昔。4気筒ユニットが力を振り絞るとゴロゴロと唸るが、優れた防音処理でドライバーは不平を感じずに済む。目立った努力なしに、ハイスピードでクロスカントリーを駆け抜けることが可能だ。

標準装備される9速ATは一長一短だった。コンフォート・モードでは、変速はスムーズでレスポンスも良い。加速後にスロットルペダルから力を抜くと、ちょうどいいポイントでシフトアップして、回転数を低く保ってくれる。

しかしスポーティに走ろうとすると、その動作に戸惑ってしまう。ドライビングモードをスポーツやスポーツ+に切り替えると、妙に頻繁な変速を繰り返し、目指したであろう設定の理解が難しく感じてしまった。といってもGLCをスポーツカーのように運転しようということ自体、場違いなお願いではあるだろう。

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