試乗 アウディRS3 WLTP対応も走り変わらず 5気筒エンジンが魅力

公開 : 2019.07.02 10:10

どんな感じ?

最大の特徴は5気筒エンジン

大まかに言えば、今までのRS3と変わりはない。排出ガス、騒音、安全性について元々うるさく言われるカテゴリーであっただけに、今回の変更はさほど大きな影響を与えていないのだろう。

RS3の復活とほぼ時を同じくして、BMWのM140iも6気筒ターボからよりローパワーは4気筒へと変更されている。したがってこのエンジンはクラスで最大の排気量を持つことになり、今後さらに大きなエンジンの搭載は期待できないだろう。

このエンジンこそがRS3の最大の特徴だ。これがなければフォルクスワーゲン・ゴルフRに1万2000ポンド(165万円)上乗せされる理由がなくなってしまうだろう。

このエンジンが奏でるサウンドは、現代の人工的なサウンドジェネレーターには再現できないものだ。低回転域でのバラついたサウンドから高回転域のクレッシェンドまで、非常に特徴ある音を発する。このクルマでスコットランドの試乗ルートを走っていると、1984年のWRCをクワトロA1で戦ったハンヌ・ミッコラやブロンクビストの気分に浸ることができる。

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