Aクラスからアルファードまで OTOTENデモカー ダイヤトーン/アルパイン/ケンウッド/JBL

2019.07.02

ケンウッド 9インチ彩速ナビ+リアモニター

ケンウッドはカーオーディオのデモカー以外にウェアラブルワイヤレススピーカー「NAGARAKU」も出展し、唯一コンパニオンも会場に常駐させるなど華やいだ雰囲気。正面の「KENWOOD」のロゴマークを切り抜いたオブジェも会場内で特に目立っていた。

そんな中で試聴できたデモカーはトヨタノア」。システムの中核には9インチ大画面の “彩速ナビ”「MDV-M906HDL」を搭載し、これと連動するフルHD対応のドライブレコーダー「DRV-MN940」も装備。捉えた映像を彩速ナビでHDレベルの高解像度で楽しめるものとした。

一方、彩速ナビのAVスペックにも注目だ。FLACやDSDなど様々なファイル再生に対応したハイレゾ再生機能を備え、2019年モデルではMQAファイルの再生も可能とした。その対応力はライバルメーカーを凌ぐものだ。

これと組み合わせるシステムはフロントスピーカーに「KFC-XS1703」、パワーアンプが「XH401-4」、サブウーファー「KSC-SW30」の組み合わせ。AV的にはリア用モニターとしてHD対応の10.1型モニター「LZ-1000HD」がセットされていた。

試聴してまず気に入ったのが、しっかりとした定位感だ。乗員に向けられたKFC-XS1703のツイーターが音像を前方に定位させているようで、中低域のつながりも上々だ。特に素晴らしいと思ったのが臨場感たっぷりのホール感だ。4K/ハイレゾ収録したソースで試聴したが、ミニバンならではの空間の広さを活かし、音が車内に広がっていくのがわかる。ただ、調整不足に原因があるのか、ハイレゾ音源を再生していながら帯域の広さがあまり感じられなかった。パワーアンプを追加したことによるダイナミックさにも欠ける。

このシステムではむしろ映像面でHDらしい高解像度映像が車内で楽しめることを特筆すべきだろう。9型という大画面であることもあり、豊富な情報量が見る側に臨場感を与えるに十分。ホール感を感じさせるゆったりとした音場がその雰囲気をさらに盛り立てる。試聴したソースで川井郁子さんのヴァイオリンが再生されると、思わず鳥肌が立ちそうになったほど。リアなら10.1型のもう少し大きい映像で見られるわけで、車内でこれだけの映像が楽しめるとなればそれだけでHD化のメリットは実感できるはずだ。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新国内ニュース

人気記事