時代を先取ったアウディA2 20年目の再会 いまだ新鮮さは失わず
公開 : 2019.07.06 09:50
番外編2:登場が早すぎた? 先進のモデルたち
マトラ・ランチョ(1977–1984)
完全なライフスタイル・クロスオーバーというわけではないが、時代に先立つこと30年、ランチョはほぼ同じやり方を採用していた。シムカのコンポーネントをベースにした純粋な前輪駆動モデルであり、オフロード性能よりもビジュアル的な力強さを優先したランチョでは、フロントウインチまで注文することができた。
GM EV1(1996–1999)
リース期間終了後、すべての車両を回収してスクラップにしたことで有名になったGM初のEVだが、当時のバッテリー技術と、全米のほとんどでガソリンが1ガロンあたりわずか1ドルで手に入ることを考えれば、その決断は正しかったのだろう。
スマート・フォーツー(1998-現行)
このクルマを選んだことには異論もあるだろうが、20年間も販売を続けているにもかかわらず、このクラスのクルマとしては常にコストを掛け過ぎたフォーツーは、あまり問われることのない質問への答えを示すことができないでいるようだ。
ジーリーのほうが、次の時代を上手くリードするんじゃないだろうか?
ローバー・ストリートワイズ(2003–2005)
バカにしてはいけない。ローバー最後の計画から生み出されたうちの1台でありながら、ローバー25のオフロードバージョンとも言えるこのクルマは、スーパーミニの世界におけるSUV風のスタイリングというものを、はるかに時代に先駆けて採用していたのだ。
見方によっては、非常に魅力的に見えなくもない。
ホンダCR-Z(2010–2016)
ハイブリッドに対する冷めた見方に対するホンダからの回答は、真っ当なファン・トゥ・ドライブを備えたスマートなクーペモデルというものだった。
見事なアイデアに裏打ちされ、ホンダらしくマニュアルギアボックスを組み合わせてもいたが、実際に出来上がったのは、でっぷりとして、物足りない動力性能のモデルだった。
シボレー・ボルト/ヴォクゾール・アンペラ(2012–2015)
いまだに多くの自動車メーカーが、自社初のPHEVを送り出そうとしているが、この中味はまったく同じ2台が登場したのは7年も前のことだった。
純粋な電動モデルとして、プリウスよりもよほどEVらしかったが、はるかに高額なプライスタグを掲げたこの2台を、時代に先駆けて購入しようというドライバーはほとんどいなかった。