2019年上半期 普通乗用車、過去最高の販売 なぜ? 「2019年6月に売れた日本車」

2019.07.09

新車販売クイズ、日本車編です。2019年の1月〜6月は「普通乗用車」が過去最高の83.5万台を販売。なにが要因でしょう? 6月の販売台数ランキングもレポート。

Q:2019年上半期は、普通乗用車が同期比で過去最高の83万5224台の販売台数を記録。その要因は?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

 

A:人気の新型車、具体的にはSUVやハイブリッドなどのニューモデルにおいて、3ナンバー登録の普通乗用車が主流だったから。

数字で見ても、普通乗用車が前年同期比2.5%増(83万5224台)だったのに対し、小型乗用車は同3.8%減(66万1078台)にとどまる。登録車においては、もはやメインは3ナンバーの普通乗用車に切り替わり、コンパクトなクルマを求めるユーザーは軽自動車に移行したのかもしれない。

6月の新車販売 3カ月ぶりマイナス

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2019年6月の全体での国内新車販売台数(速報値)は、前年同月比0.7%減の45万397台と3カ月ぶりに前年実績を下回った。カテゴリー別では、

・登録車:同0.9%減の29万225台(3カ月ぶりのマイナス)
・軽自動車:同0.5%減の16万172台(3カ月ぶりの前年割れ)

となった。これで2019年上半期(1月〜6月)の新車販売の成績は、登録車が前年同期比0.2%増の173万5348台と2年ぶりのプラス、軽自動車が同1.8%増の101万8071台と3年連続のプラス、トータルで同0.8%増の275万3419台と2年ぶりで前年実績を上回った。

6月の登録車のブランド別新車販売台数では、トヨタ自動車が前年同月比4.3%増(13万1721台)、ホンダが同6.9%増(3万5436台)、レクサスが同9.9%増(4150台)、三菱自動車が同0.3%増(3857台)とプラスを達成。対して、日産自動車が同10.9%減(3万2711台)、マツダが同29.2%減(1万915台)、スバルが同1.2%減(9745台)、スズキが同19.2%減(9450台)、ダイハツが同24.2%減(2293台)とマイナスに落ち込む。2019年上半期で見ると、トヨタ自動車が前年同期比4.6%増(78万553台)、ホンダが同2.2%増(20万3410台)、スズキが同1.5%増(6万9358台)、三菱自動車が同3.4%増(2万6752台)、ダイハツが同34.6%減(2万1046台)と前年超えを実現。一方、日産自動車が同10.9%減(21万1186台)、マツダが同13.7%減(8万3814台)、スバルが同7.1%減(5万6118台)、レクサスが同4.2%減(3万1540台)と前年割れとなった。

軽自動車の6月のブランド別新車販売台数は、ダイハツが前年同月比3.1%増(5万2097台)を成し遂げて3カ月連続でシェアトップにつく。最大のライバルのスズキは同13.4%減(4万4765台)とマイナスとなり、前月と同様に第2位に位置。また、N-BOXやN-VANの販売が堅調なホンダは同8.2%増(3万1899台)、デイズを新型に切り替えた日産自動車は同25.9%増(1万8837台)とプラスを達成した。eKシリーズを新型に切り替えた三菱自動車は一服感が出たようで、同16.4%減(4524台)のマイナスに落ち込む。一方、2019年上半期で見ると、ダイハツが前年同期比1.5%増(32万4130台)、スズキが同1.0%増(30万8682台)、ホンダが同7.1%増(19万9954台)、日産自動車が同2.7%増(10万1556台)、三菱自動車が同3.1%増(3万1501台)と、独自モデルを生産する主要ブランドがすべて前年超えを達成した。

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